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夏バテと梅干し

夏バテ対策といえばウナギが定番になっていますが、これは江戸期に平賀源内が低迷しているうなぎ屋のために「土用丑の日」という看板を掲げたのが発端だとかいいます。その頃のウナギの消費量や蒲焼き以外のレシピなんかも気にならないでもありませんが、それはさておき・・・

ウナギが夏バテを防ぐのに好適とされるのは、疲労回復に効果のあるビタミンB1を多く含むからだとか。とはいうものの、江戸期と違い昨今は資源の枯渇(?)もあり価格もそれなりですから、やや近寄りがたい印象があるのも否めません。ビタミンB1を含む肉類なら豚肉も引けを取らないといいますから、土用丑の日に奮発するのはいいとして、平生はこれで代用するのが良策かと。

もう一つ疲労回復に有効な栄養素としてクエン酸が挙げられています。これを豊富に含むのは梅干しやレモンなどが知られています。まだあるかもしれませんが、この辺をできるだけ摂取して猛暑の夏を乗り切りたいものと明日の食卓に思いを馳せて、ふと気がついたのは、ウナギと梅干しは昔から食べ合わせのよくない代表みたいに言われていなかったかということ。これは聞くところによれば、ウナギの脂肪分と梅干しの酸味の取り合わせを嫌った見方だったらしく、栄養学的にも問題はないらしいので、あまり気にしなくてもいいようです。

何はともあれ体温と気温が拮抗する熱暑(サウナ化しているところも)が続くこの日頃を乗り切らないといけません。ところで梅干しについて、食品衛生法の改正に伴う漬物製造業の扱いがウェブを賑わせているのが目に留まりました。

漬物製造業は、2021年施行の改正食品衛生法で営業許可の対象になっています。今年6月まで経過措置が採られていましたが、以降本格実施となりましたので、漬物製造を業として営むには食品衛生法に基づく許可が必要になります。

当然ですが許可の取得には許可基準というのがつきもので、飲食関連業についてはHACCPの問題を記事にしましたが、それはべつにして施設設備の基準をまずクリアしなければなりません。生産農家が手作りの漬物を出荷している例もよく聞きますから、漬物製造の今後について話題になるのも必然でしょうか。

ただ自治体によって支援策などを設けている例もありますから、業界団体などが主導して新たな制度への対応を図ってゆくと思います。許認可の分野から見ると、飲食関連業全体の扱いが食品衛生法の今回の改正によって大きく変わっていますから、そのあらましも整理しておきたいところです。

 

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