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南海トラフ

今回の豊後水道の地震は南海トラフとの関連性はないとのことですが、大規模地震の起きる可能性が懸念されている地域ですから気になります。

トラフというのは海溝より浅い海底の窪地を指していうのだそうで、なかでも南海トラフは相模湾から日向灘にかけて伸びるトラフで、陸側のユーラシアプレートの下に海側のフィリピン海プレートが潜り込んで形成されたもの。この南海トラフでは、フィリピン海プレートが年に数センチのペースでユーラシアプレートの下に沈み込んでいて、この時生じるひずみが蓄積されて限界に達したとき地震を引き起こすということです。

南海トラフ地震は過去の記録ないし記憶から二つのプレートによるこうした活動が100~150年周期で繰り返しているということです。そして、直近を辿れば、1944年の昭和東南海地震、1946年の昭和南海地震があり、すでにそれから80年を経過しているのでいやでも近い将来に新たな大規模地震が起きる可能性を考慮する必要があるというので、大規模災害に向けた対策が自治体などでも講じられています。

四季それぞれの恵みの豊かな国土ではありますが、その半面生活を脅かす自然災害も隣り合わせているのを日頃から痛感させられます。地震はその最たるもので、南海トラフといわず、日本列島に地震の心配のない地域は存在しないようですから、備えといってもできることは限られていますが、少なくとも関係機関が提供する情報などに目を通しておいてもよさそうです。