外来生物法と特定外来生物

自治体のサイトに「アライグマ防除実施計画」が出ていました。アライグマが日本列島に増えたのは一時アニメで人気が出て大量に輸入され、それが野生化したのがそもそものきっかけだとか。見た目はかわいらしいけれど、性格は獰猛で気易く手を出してはいけない、などと注意を促す記事もあります。北海道では生息域を拡大したアライグマによる農作物への被害が深刻化しているとも(すでに北海道だけではなさそうです)。本来の生息地が北米なので、北海道の自然に馴染んだのではないかともいいます。繁殖力が強く九州でも相当数の生息が確認されているようで、生態系への影響も懸念され、特定外来生物に指定されているということです。

特定外来生物というのは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防除に関する法律」(略称、外来生物法)に定められています。文字どおり、「特定外来生物の飼養、栽培、保管⼜は運搬、輸⼊その他の取扱いを規制するとともに、国等による特定外来生物の防除等の措置を講ずることにより、特定外来生物による生態系等に係る被害を防除」することを目的とした法律です。自治体による防除計画もこの定めに従ったもの。

外来生物については昨今何かと耳にすることが増えました。この法律が定める特定外来生物のリストを見ると、ざっと次のとおり。しばしば追加指定なども行われていますが、この件については環境省に詳しい解説サイトがありました。

  • 哺乳類25種
  • 鳥類7種
  • 爬虫類21種
  • 両生類15種
  • 魚類26種
  • 昆虫類25種
  • 甲殻類6種
  • クモ・サソリ類7種
  • 軟体動物等5種
  • 植物19種

聞き覚えのある種もあって、哺乳類ではアライグマのほかにヌートピアやカニクイザル、両生類にカミツキガメなど。魚類に、オオクチバス、コクチバス(これらはまとめてブラックバスと呼ばれているようです)、ブルーギルがあります。淡水系の釣り人にとってはお馴染みかもしれません。

特定外来生物というのは、法律に「海外から我が国に導⼊されることによりその本来の生息地⼜は生育地の外に存することとなる⽣物(その⽣物が交雑することにより⽣じた⽣物を含む。以下「外来⽣物」という。)であって、我が国にその本来の⽣息地⼜は⽣育地を有する⽣物(以下「在来⽣物」という。)とその性質が異なることにより⽣態系等に係る被害を及ぼし、⼜は及ぼすおそれがあるものとして政令で定めるものの個体(卵、種⼦その他政令で定めるものを含み、⽣きているものに限る。)及びその器官(飼養等に係る規制等のこの法律に基づく⽣態系等に係る被害を防⽌するための措置を講ずる必要があるものであって、政令で定めるもの(⽣きているものに限る。)に限る。)をいう。」と定義されています。
平たくいえば、生態系やわれわれの生活を脅かす(おそれがある)ので国内に個体数が増えるのを防止する必要のある外来生物、とでもいったらいいでしょうか。

一方に「動物の愛護及び管理に関する法律」(略称、動物愛護法)があって、ここに動物取扱業(ペットショップなど)についての規定が設けられています。これはこれで、ペットブームならではの悩みがあるように聞きます。