化粧品に関する基準等

化粧品製造販売業者の取組み

化粧品は、その性質上、人体への作用が緩和なもの、とされていますので、含まれる成分などについて化粧品独自の制限があります。

化粧品製造販売業者は、化粧品を市場に提供するに当たり、これらに適合するよう対応する必要があります。以下のような基準等が設けられています。

  • 化粧品基準……化粧品に含まれる成分に関する制限
  • 化粧品の全成分表示……化粧品の表示についての遵守事項
  • 化粧品の効能の範囲……化粧品の効能に関する規制

化粧品基準

化粧品の原料について、保健衛生上の危険を生じるものであってはならないという主旨に基づき、一定の成分の含有について、以下のような制限が設けられています。

  1. 防腐剤、紫外線吸収剤及びタール色素以外の成分の配合の禁止
  2. 防腐剤、紫外線吸収剤及びタール色素以外の成分の配合の制限
  3. 防腐剤、紫外線吸収剤及びタール色素の配合の制限
  4. グリセリンの配合の制限

化粧品の全成分表示

化粧品は、その直接の容器または直接の被包にその製品が含むすべての成分を表示するように定められています(一部省略できる場合あり)。表示の方法については、別途通知によって示されています。その概要はつぎのようなものです。

  • 成分の名称は、邦⽂名で記載する。(具体的な名称については、一般に認められている消費者に分かりやすい名称が望ましく、⽇本化粧品⼯業連合会作成の「化粧品の成分表⽰名称リスト」等を利用することが推奨されています)。
  • 成分名の記載は、製品に含まれる分量の多い順に記載する。
  • 配合されている成分に付随する成分(不純物を含む)で、製品中にはその効果が発揮されるより少ない量しか含まれないもの(キャリーオーバー成分)は、表⽰を要しない。
  • 混合原料(プレミックス)については、混合されている成分ごとに記載する。
  • 抽出物は、抽出された物質と抽出溶媒⼜は希釈溶媒を分けて記載する。
  • ⾹料を着⾹剤として使用する場合の成分名は、「⾹料」と記載して差し⽀えない。

化粧品の効能の範囲

化粧品の効能として製品に表示し広告できる事項は、「化粧品の効能の範囲」によって具体的に示されています。これ以外の効能を化粧品で標榜することはできません。

なお、製品の効能の確認・評価については、日本香粧品学会が策定した「化粧品機能評価法ガイドライン」が参考資料として示されているほか、日本化粧品工業連合会が定めた「化粧品等の適正広告ガイドライン」も参照すべきものとして推奨されています。

化粧品の効能の範囲

1)頭皮、毛髪を清浄にする。
2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
3)頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
4)毛髪にはり、こしを与える。
5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。
6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
7)毛髪をしなやかにする。
8)クシどおりをよくする。
9)毛髪のつやを保つ。
10)毛髪につやを与える。
11)フケ、カユミがとれる。
12)フケ、カユミを抑える。
13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
15)髪型を整え、保持する。
16)毛髪の帯電を防止する。
17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
19)肌を整える。
20)肌のキメを整える。
21)皮膚をすこやかに保つ。
22)肌荒れを防ぐ。
23)肌をひきしめる。
24)皮膚にうるおいを与える。
25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
26)皮膚の柔軟性を保つ。
27)皮膚を保護する。
28)皮膚の乾燥を防ぐ。
29)肌を柔らげる。
30)肌にはりを与える。
31)肌にツヤを与える。
32)肌を滑らかにする。
33)ひげを剃りやすくする。
34)ひげそり後の肌を整える。
35)あせもを防ぐ(打粉)。
36)日やけを防ぐ。
37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
38)芳香を与える。
39)爪を保護する。
40)爪をすこやかに保つ。
41)爪にうるおいを与える。
42)口唇の荒れを防ぐ。
43)口唇のキメを整える。
44)口唇にうるおいを与える。
45)口唇をすこやかにする。
46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
48)口唇を滑らかにする。
49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
52)口中を浄化する(歯みがき類)。
53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
56)乾燥による小ジワを目立たなくする。

注1)例えば、「補い保つ」は「補う」あるいは「保つ」との効能でも可とする。
注2)「皮膚」と「肌」の使い分けは可とする。
注3)(  )内は、効能には含めないが、使用形態から考慮して、限定するものである。

関連記事
no image
医薬品、医薬部外品、化粧品の製造販売業

製造販売業の許可 薬機法が扱う営業の許認可については、その品目の特性に応じて、グループを分けて許可の要件や手続きを定めています。ここでは医薬品、医薬部外品、化粧品の製造販売業の許可等について概要をまと ...